水出しコーヒーとは、通常の熱湯を使った抽出方法とは異なり、室温または冷たい水を使ってコーヒーを抽出する方法で、コールドブリューとも呼ばれています。
長時間にわたって水とコーヒーを接触させることで、コーヒー豆から豊かな風味と香りを抽出することができます。
この記事では、水出しコーヒーの特徴や必要器具、作り方などを紹介します。
初心者でも簡単においしい水出しコーヒーが作れますので、是非チャレンジしてください。
水出しコーヒーの特徴と必要な器具
水出しコーヒーは、通常のコーヒーとは異なる味わいを持ち、酸味が強く、苦味が少ないと言われています。
また、アイスコーヒーなどと比べてより滑らかな口当たりが特徴です。
作り方は、浸漬法とドリップ法がありますが、簡単に作りたい場合は、浸漬して抽出する方法がおすすめです。
やり方はとても簡単で、挽いたコーヒー豆と水を専用ボトルに入れて、一晩(約8時間)漬けておくだけです。
・水出しコーヒー用ボトル
・コーヒー豆(粉砕したもの)…100g程度(6〜8杯分)
・水…1ℓ程度(6〜8杯分)
以下に、準備する際のポイントを紹介します。
- 容器
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麦茶の茶葉用パックとピッチャーを使っても作ることがますが、専用のボトルがあると消耗品も不要なのでお得で便利です。
抽出後のコーヒーカスもさっと捨てることができるので、後処理も簡単です。
立てたまま冷蔵庫のポケットに保存できるので、抽出しながら冷却することもできます。
専用ボトルはさまざまな種類のものが販売されていますが、冷蔵庫の保管場所にあった大きさのものを選ぶといいでしょう。
- コーヒー豆
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水出しコーヒーは、冷蔵庫や室内で長時間浸すため、通常のホットコーヒーに使うような酸味の強い豆や、ローストの深い豆はあまり適していません。
代わりに、以下のような特徴を持つコーヒー豆が適しています。
- 中程度の酸味
- フルーティーな香り
- 軽めのロースト
- 良質な豆
水出しコーヒーには、通常のコーヒーに比べて酸味がより強く感じられる傾向があり、酸味が強すぎると不快に感じる場合があります。
強すぎない酸味のコーヒー豆が、水出しコーヒーに適しているといえます。
また、豆の香りが豊かに感じられることが多いため、フルーティーな香りがある豆で、中挽き程度の軽めにローストしたものがおすすめです。
豆の品質が高いほど水出しコーヒーの味わいも良くなりますので、良質なコーヒー豆を選ぶことも大切です。
エチオピアやケニア産の豆などは、水出しコーヒーに適しているとされていますが、好みにもよりますので、いろいろな種類の豆を試して自分好みの味わいを見つけるといいでしょう。
- 水
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水出しコーヒーに限らず、コーヒーを淹れるときはできるだけ純度の高い水が望ましいとされています。
水道水がNGというわけではありませんが、できるだけ軟水のものを使うようにしましょう。
水出しコーヒーの作り方
ここでは、専用ボトルを使って約1ℓの水で浸漬抽出する方法を紹介します。
約100gの新鮮でフルーティな豆を、中挽きで挽きます。
通常のドリップコーヒー抽出時のお湯との比率よりは、少し多めの豆量が望ましと思います。
コーヒー豆の挽き方は、下記の記事で紹介していますので良かったら参考にしてください。
ストレーナーをボトルからはずし、挽いた豆を入れます。
専用ボトルに水を入れ、蓋をしたストレーナーをセットします。
このまま約8時間ほど冷蔵庫に保存します。
抽出時間を短縮したい場合は、水に漬ける前に少量のお湯をストレーナーにかけ、スプーンで軽く混ぜてから水に漬けるといいでしょう。
ただし、大幅な時間短縮にはなりませんし、味も変化する場合があります。
8時間程経過したらストレーナーをはずします。
お気に入りのグラスに氷をたっぷり入れて注げば、おいしい水出しコーヒーの完成です。
保存方法と注意点
水出しコーヒーの保存期間は、抽出後に冷蔵庫に保管することが推奨されています。
一般的には、冷蔵庫で保存することで、1週間程度は美味しく飲むことができます。
ただし、保存期間は豆の品質や保存状態によって異なるため、できれば1日分ずつ抽出し、その日のうちに飲み切るようにしましょう。
また、水出しコーヒーは酸化しやすく風味が劣化することがあるため、可能な限り空気を避け、専用ボトルなどの密封容器に入れて保存することをおすすめします。
まとめ
今回は、誰でも簡単に作れる水出しコーヒーを紹介しました。
水出しコーヒーは、ドリップコーヒーなどと比べ、淹れ方によるテイストの違いが出にくく、初心者の方でもおいしく作ることができます。
特に春から夏にかけての暖かくなる季節にピッタリの家カフェドリンクメニューです。
是非この機会に、水出しコーヒーにチャレンジしてはいかがでしょうか。